3月に備える「家庭のミニBCP」~停電・断水・寒波から大切な人を守るには~
3月は東日本大震災の記憶とともに、防災意識がひときわ高まる季節です。とはいえ、まだまだ朝晩の冷え込みなど、寒波への備えも気が抜けません。
現在、すべての介護施設において「BCP(業務継続計画)」の策定が義務化されているのをご存知でしょうか? しかし、災害対応が必要なのは施設だけではありません。介護が必要なご家族と同居されているご家庭でも、「もしも」の備えは欠かせないものです。
いつ起きるかわからない「停電・断水・通信不良」。これらが同時に発生することを想定し、今のうちに「家庭版のミニBCP(在宅避難計画)」を見直し、アップデートしておきましょう。
ご家庭で確認したい「10のチェックポイント」
厚生労働省や東京都の指針などを参考に、家庭での在宅避難を想定した10のチェックポイントをまとめました。我が家の備えは万全か、ぜひ確認してみてください。
◆ 持ち出しと備蓄には「介護」の視点を
- 「命の3点セット」を1袋に:いざという時すぐに持ち出せるよう、「薬・義歯・眼鏡」は1つの袋にまとめておきましょう。
- 情報カードの掲示:持病、服薬情報、かかりつけ医などの連絡先を記した「情報カード」を作成し、玄関などに貼っておくと、救助や救急搬送の際にスムーズです。
- 食事と「お口のケア」:非常食と水(1人1日3L×3日分が目安)に加え、肺炎予防に欠かせない「口腔ケア用品」も忘れずに同じ箱にセットしましょう。
◆ ライフライン停止を乗り切る
- 電源と医療機器の確認:モバイルバッテリー、乾電池、延長コードを用意。在宅で医療機器を使用している場合は、停電時の使用可否やバッテリーの持ちを事前に確認しておくことが命を守ります。
- トイレは「手順」も用意:簡易トイレや凝固剤の備蓄はもちろん、「断水時にどうやって使うか」の運用手順を紙に書いてトイレに貼っておくと、いざという時に慌てません。
- 情報源と連絡ルールの確保:情報はラジオとスマホの2系統から取れるように。また、モバイル通信が繋がらない時のために、安否連絡のルールを家族で決めておきましょう。
◆ 孤立を防ぐ「つながり」の準備
- 連絡網の見える化:家族、ケアマネジャー、主治医などの連絡表を、冷蔵庫などの目立つ場所に貼っておきましょう。
- 地域との情報共有:在宅避難を基本としつつ、避難所へ行く場合の「個別避難計画」を作成し、民生委員や町内会など地域と共有しておくことが大切です。
- ご近所との役割分担:「元気な高齢者は支援側に回る」など、いざという時のご近所同士の役割分担を日常会話の中で合意しておけると心強いですね。
- 日常の安全対策:家具の固定や転倒防止対策は必須です。月に1回、初期消火や避難の手順を家族でシミュレーションしてみましょう。
おわりに
災害は、ある日突然日常を奪います。特に要介護者のいるご家庭では、事前の準備が生死を分けることもあります。まずはできるところから、「我が家のミニBCP」作りを始めてみませんか?





